荷揚山行 飯豊山


GPS LOG
砂防ダムの上の河原  下山時は冬のアプローチ道の段丘を辿った
松ノ木尾根に取付いて振り返る二股 細尾根だけど良いブナ・ナラがある気持ちの良い尾根
対岸とのコントラストも美しい 標高950m付近から藪尾根らしくなってきた
晴れあがったけれど、霧が盆地に立ち込めている 90°カーブが近づいてきたね
松の木が所々にある明瞭な尾根が登ってきた松ノ木尾根 疣岩山 肉眼では弥平四郎から来る登山道が見えた
下山も藪で捗らないね やはり陽射しがあると発色が良い
お天気に恵まれて楽しかったね 御沢キャンプ場に戻ってきました

荷揚山行 
日 時      平成22年11月7日(日)
参加者     小国山岳会  シミケンさん

       下越山岳会 OPL(高橋前会長)さん、NEN(石井)さん、渡辺(し)さん、二瓶さん、諏訪さん、宮下さん、NRT(中村)さん、LTQ 
行き先     松ノ木尾根 一服平周辺
天 候      7日雲り後晴れ 
目 的     平成22年度正月山行の標識上げ
装 備     秋山低山日帰り基本装備
ナビ用品:GPS・地図・シルバコンパス・マップポインター
防寒具: 合羽で代用
宿 泊   なし


GPSデータ
TP積算距離 6.22KM
総上昇量   1,046m


時刻     事柄など
05:30   集合時間集合出発           磐越道 安田IC〜会津坂下ICを利用
07:30   御沢キャンプ場着
07:45   御沢キャンプ場発(540m)       取付きまで曖昧な記憶で沢に沿った。下山時は段丘を通り戻った
08:40   松ノ木尾根取付(620m)
09:45   942mポイント               ここまでは案外、藪はきつくなかった。
10:42   90°カーブ(1,120m)                 950m付近からが藪がきつく、ことに90°カーブ地点は密生していた。
11:15    一服平下部着(1,245m)        ここから上部に標識が必要な場所となるので、この付近に標識をデポすることに…&昼食

12:13    一服平下部発(1,245m)        ユックリと昼食と紅葉を楽しみ下山開始
12:35   90°カーブ(1,120m)          藪なのであまり下山スピードは上がらない
13:09   942mポイント
13:46   松ノ木尾根取付(620m)
14:08   砂防堰堤の下に降りる(598m)    河岸段丘の薄藪を通過して戻るがこれが、冬道の正規ルート 記憶とは曖昧なものだ…
14:25   御沢キャンプ場着(540m)       天気に恵まれてよかった、よかった。


概要
先般の荷揚げで、概ね終了していたけれど松ノ木尾根で使用する標識(デフ棒)を少し松ノ木尾根中ほどにデポするため、また尾根の取付き地点の確認も必要と思いまたまた御沢へ。
松ノ木尾根は冬尾根として良く利用される尾根とはいえ、無雪期に入ったこともなく・・・
藪だ。という話と、大したコトないよ。という話もある。
ボクとしては、藪はできるだけ避けて通りたいが如何ともし難く、まあ行き当たりバッタリで仕方ない。
デフ棒のデポと下見にも関わらず沢山の参加を頂き感謝です。


記録
眠い、眠いと眼を擦りながらやっと起きる。
熱いお茶を啜って一応、天気図、予報をCK。OK問題ナシ、無問題・No Problem Don't Worry Be Happy ってなもんでしょう。
外に出ると案外、風がある。お天気の良い日でも朝って案外風がでることはあるので気にしない、気にしない。

集合場所でNTR車とボクの車の2台で8名乗り込んで出発。
五頭の麓を通り、安田ICから磐越道を利用して会津板下ICでOUT、何度通っても判り難い道を通って川入の集落、前に車が一台・・・シミケンさんでした。
準備をしていると、新潟ナンバーの車が到着。荷揚げかな?それとも三国小屋辺りまでの日帰り登山かな?

準備をして出かける。登山口を送り直進。砂防ダムの堰堤を越えて広い河原が広がる。丸太の橋は引き上げられていた。
さて、徒渉は1回だったハズなのだが??
確か、河岸段丘から降りて直ぐに小さな雪橋を渡り取り付いた記憶とはかなり違うぞい。
とはえ、河岸段丘はかなり上でもう、上がれそうもなく、戻るの面倒くちゃいので、沢通しに進む。
仕方ないので右岸に渡り遡行し、二股に出れば取付きなはずなので左岸に戻り薄藪を通過し二股に出た。見れば段丘も合わさった。
帰り道に段丘を確認して戻ればいいな。ということで、尾根に取り付く。

尾根は紅葉の盛りから終盤。朝霧が陽の光で消えていく。光量が充分なので発色が豊だ。
標高950m付近までは藪も疎らでザックに標識を付けて歩いたけれど、950m付近からはとてもザックに付けたまま歩くのもシンドイので
ザックからハズして手に持ち登る。

片手に標識、片手で藪を掴んで登る。標識が弾いた、藪の枝からボクちんの顔を守る手は藪を掴んでいて・・・
来た!<`ヘ´>  バチン! いってぇ〜!
その後も同じ様な状況は続く。何せ、見えるのに防ぎようがないので目をつぶって来るバチンに備える。
あとは、「いてぇ〜」と涙目で呟くのみ。

やっぱり、藪はきらいだよう〜。
ナンナンだろうねぇ〜福島の夫婦は・・・・
はやり、Mなんでしょうねぇ・・・ なんたって Team Masochism  あたしゃSだなぁ・・・・などと、思いながら
その後も、バチン!ぎゃっ!チクショウ!ひゃぁ〜!バチン!で進むけれど、90°カーブの角の辺りから上は、標識の束を上に向かい投げて下から
ヨロヨロと登るまでヘロヘロに消耗してしまいました。

90°カーブを抜けだしひと登りすると傾斜が落ちる。ここから「一服平」と呼ばれる比較的平坦な地形となる。ここからの上部は大きな樹木が疎らとなり、何ヶ所か東に下る尾根との分岐がある。かなり、急激に曲がるので一服平の下部と90°カーブを間違えなければよほど大きな勘違いが無い限り大丈夫と思うがホワイトアウトして、疲労の中リングワンデリングでもすれば、もう勘違いも、思い込みも何でもアリの精神状態に陥ることも不可思議でも何でもなく、用心に越したことはない。

ここいらで適当なデポ場所を決めて括りつけてデポ作業完了。
時間は11:30分、ここから三国小屋まで標高差で約400m。何でもない登山道で標識をデポした軽装なら標高差400mは1時間内外
しかし、藪尾根で上部には雪もあり・・・・想像するに笹藪もありそうなので笹藪に雪がサラッと積もると歩くのは困難なことは想像に難くない。
3時間で届くかどうか?アヤシイもんだ。そうすると、三国小屋に15時前後か?
下山すると、17時30分〜18時頃か?
ん〜残業は堅いね。

どうしましょ?もなくここにて昼食で下山することに。
お天気にも恵まれてこの時期に外で震えることもなくノンビリと食事を楽しめる、この幸せ。
ヤマ屋の幸せというのは、実にツツマシイものですなぁ。
初冬の穏やかな景色を楽しみ下山とした。

シミケンさん、諏訪さんが鵜の目鷹の目でキノコを探すが全くない。
立派なナラ・ブナもあるもののその甲斐ナシ。

下りでもその風景は飽きさせることがなく堪能しつつ取付きに降りた。
さて、この後の河岸段丘のルートは?
少し登り返し右手に沢へ落ち込む傾斜を観ながらほぼレベルに進む。何となく、おぼろけな記憶が繋がりつつある。
行きずまったら、少し上がりまた下る。行きずまったら少し上がりまた下ると下に砂防の堰堤が見えたが、踏み跡は先に続くので踏み跡を追うと残置標識があり下り口を示していた。
僅かに下ると堰堤下の看板の前に飛び出した。
何となく、堰堤の階段を登った記憶が河原に導いたもので曖昧な記憶というのは思わぬ邪魔をするものだ。

さて、今週末はトレーニング山行だけど、土日は案外気温が高くて、この時期としてはやや不満があるけれど、事故のないように注意したい。
本番にあたる年末年始の気象状況はどうなんだろうか?

今のところ夏の暑さをもたらした形の残骸がまだシコっていてドカンとした寒気の流入をイメージさせるには至っていない。
しかし、過去にドカ雪で苛められた年って12月後半にイキナリどっかり寒波に居座れて酷い目に遭っている。それまでは案外穏やかな傾向だったりしている。
結局、偏西風の蛇行が激しくなると寒気の流入、暖気の流入の入れ替わりが激しくなるのでどうしても暖かい傾向から、一気に寒くなる。
また、尾根の初雪が早い冬は暖冬とも云われる。早いういに、寒気の放出期を迎えると、本番の厳冬期に弾切れをおこして、逆に春に寒気の放出時期を迎えて不順な春。そういう傾向もあるんだそうな。まあ、科学的な根拠には乏しいので占いレベルと思うけれど・・・
んで、ワシ的にはある時点から一気に寒くて降雪量が増える冬の様な気がしますなぁ・・・ほぼ陰陽師か占い師、インチキ師のレベルですが・・・・

さてさて、本番はどうなりますら?
まあ、爆弾低気圧とか、なべ底型の強力な寒気団は勘弁して欲しいっス、はい。


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